| MYST |
| 機種:PS ジャンル:アドベンチャー |
| ストーリー:MYSTというタイトルの不思議な本の中に吸い込まれてしまった主人公。何時の間にか立っていたその場所は、ミスト島と呼ばれる美しい無人の世界だった……。 |
| 最終目標:ミスト島に残されている『アトラス』という人物の手紙や、本の中に閉じ込められている『シーラス』『アクナー』の言葉を頼りにここがどんな世界なのか、ここで自分が何をしなければならないのかを理解し行動を起こそう。目に見える場所全てを調べ尽くして、そこからつながるさらに別の世界を渡り歩き、その先にどんな事実があるのか。それをたったひとりで見つけ出さなければならない。 |
| 鯨波評:なんというか、びっくりなゲーム(笑)。あまりの世界の美しさに、当時もの凄いショックを受けたものです。 このゲームは、本当にひとりきりになりたい人にはオススメです(笑)。だって、静まり返った景色の中で、自分以外には誰も人が出てこないんだよ! 本の中から話しかけてくるシーラスやアクナーや、EDで出てくるちょっとした会話を除いて、全く他人の存在は無し。主人公ですら、彼の視点で動いているので自分の姿は見えない。しかしそこは最初から無人の世界という訳ではなくて、過去に人が暮らしていた形跡だけは残っているから、なおさら今が孤独(笑)。 そして何が凄いって、このゲームにはコマンドであるとか解説や会話のためのウインドウというものが存在しない。ゲームが始まって、主人公がどこかへ落ちて行くなーと思っていたら、いきなり知らない景色が目の前に広がっている。それだけ。良く分からないながらもコントローラーをいじってみると、方向転換やら前進やらは出来るらしい。お、物にも触れる。といった具合で(笑)。とにかく前に進んだり、スイッチを押してみたり、目の前の物に触れてみたりして次への手がかりを探さなければならない。この世界では、すべての現象において言葉ではなく状況で説明がなされるのです。ボタンのようなものに手を伸ばしてみて『押しますか?』というメッセージが出る訳でもなく。ただボタンがあるから押してみる。すると明かりが消える。そうか、これは照明のスイッチか、みたいな。こういうシステムだから、本当に別の世界に迷い込んだような感覚になります。 ちなみに、まれにある本の中から話し掛けられる場面の時も、それは字幕で出る訳ではなくて声のみなので、聞き逃したらそれっきり(笑)。しかし、普通のゲームには当り前についているそういう機能が無くてもちゃんと分かるようになっているあたりは凄いです。ていうか、意識してそういう風に作っているのでしょうが。何をしていいか分からなくても、ちゃんと誘導してくれるように出来てます。時々凄く難しい事もあるけどね。 前述の通り、景色が非常に美しいです。謎解きも良いけれど、美しい世界を堪能しながらゆっくり散策するのも良いでしょう。ミスト島から4つのちがう世界(というかここでは『時代』と言っている)に行く事が出来るのですが、どこもとても美しいです。セレーネ、ストーンシップ、メカニック、チャネルウッドと4つある時代の中で、私のお気に入りは、チャネルウッド時代。足許には豊かな水が湛えられていて、回りには林立する背の高い木々。尾瀬沼よろしく板張りの歩道の上を歩いて行くのです。カタカタと危なっかしい音をたてて上下するエレベーターに乗ってみたり、水上に作られた木製の家や通路を散策したりと、たっぷりと非日常を味わいました(笑)。 ただし、謎解きの部分は結構難しいですね。4つの時代に行ったが最後、果たしてミスト島に無事に戻れるのかとハラハラしてましたし。どこか小さなポイントを見逃しているだけで、その時代のクリアが出来ませんから。相変わらずの方向音痴の私は、まだ行っていない場所がある事に、相当長い間気付かなかったり。「ここ、来た事あったっけ……」みたいな(笑)。特に同じような景色が続くチャネルウッドは大変だった。後に買った攻略本によると、チャネルウッド時代が一番難しいらしく、4つの時代の中で最後に行くと良いんだそうな。私は最初に行ってたよ……(笑)。いや、わざとでなく、たまたまチャネルウッド時代への道を一番最初に発見してしまっただけで。 このほかの時代も、セレーネは荒涼とした岩山とオアシス、ストーンシップは木で出来た船とそれが埋め込まれた石の要塞、メカニックはギアと機械で出来た島と、どこも美しく見ごたえがあります。私的には、ストーンシップが最後の難関だったのですが(笑)。 このMYSTの世界では、音が重要なキーポイントになっていたりします。BGMは皆無と言っても過言ではないのですが、そのかわりに聞き逃してはいけない微かな音が沢山存在します。水や炎、風。ボタンを押した時に遠くで聞こえる機械音。それらが全て攻略のヒントになっているのです。音量は落とさないようにしましょう(笑)。総じて神秘的で静かなゲームですので、そういうのがお好きな方にはぜひプレイしていただきたいな。 |